2019年4月1日をもって、サステイナビリティ学連携研究機構は、東京大学未来ビジョン研究センターに組織統合しました。本アーカイブサイトはリンク等が正常に機能しない場合があります。最新の活動状況は、IFIウェブサイトをご覧ください。
東南アジアおよび南アジアの多くの途上国都市は,雨水排水インフラや気象・水文情報提供システムが不十分なため,熱帯モンスーンに起因する洪水・浸水被害を頻繁に受けている。洪水・浸水被害には,人的な被害や個人資産・公共財産へのダメージなどの経済被害の他に,洪水時の衛生状態の悪化による健康被害がある。洪水時における感染症等の疾病のリスクを正確に把握し、それを低減する手法を開発することが必要である。
本事業では,以下に示す共同研究,研究者交流,そしてセミナーやシンポジウムの開催を通じて,最終的に東京大学とフエ大学,バングラデシュ技術科学大学(BUET)にそれぞれ「都市洪水・健康リスク研究イニシアティブ(UHI)」を設立し,フエ大学を東南アジアにおける研究拠点,BUETを南アジアにおける研究拠点として整備する。
共同研究・研究者交流では,ベトナムのフエ市,バングラデシュのダッカ市をフィールドに,降雨による河川流量増加の予測モデル,下水管渠ネットワーク等のデータから都市洪水を予測するモデル、そして健康リスク評価モデルを開発・統合することにより,モンスーンアジアにおける都市洪水時の健康リスク評価モデルの開発を目指す。
*研究代表者