設立の目的
地球・社会・人間システムの統合による持続型社会の構築を目指して、超学際的なサステイナビリティ学に関する世界最高水準の研究拠点を維持発展させるとともに、先進国・途上国を結ぶ国際メタネットワークの拠点を形成することを目的として設立されました。
IR3Sの業務内容
上記の目的を達成するため、次に掲げる業務を行います。
(1) サステイナビリティ学に関する研究教育の推進
(2) 研究教育に関連した国際シンポジウム等の開催
(3) 国内外の大学・研究機関とのメタネットワークの形成
(4) 国際誌、学術図書、啓蒙書等の刊行
(5) 研究成果の社会への還元
(6) その他、目的達成のために必要な業務
IR3S発展の歩み
平成17(2005)年度科学技術振興調整費(戦略的研究拠点育成)に採択された「サステイナビリティ学連携研究機構構想」により、総長を機構長とする同名の機構(英語ではIntegrated Research System for Sustainability Science:略してIR3S)が東京大学に設置されました。
IR3Sは、科振費の育成期間の最終年度である平成21(2009)年度までは、参加5大学(京都大学、大阪大学、北海道大学、茨城大学)、協力7機関(東洋大学、国立環境研究所、東北大学、千葉大学、立命館大学、早稲田大学、国際連合大学)の連携による日本のこの分野における優れた大学・研究機関間のネットワークによる世界最高水準の研究拠点を形成し、大きな成功をおさめました。
育成期間の終了に伴い、上記の大学・研究機関間ネットワークは、2010年5月に新たに設立された一般社団法人サステイナビリティ・サイエンス・コンソーシアム(Sustainability Science Consortium:略してSSC)に引き継がれました(理事長は、小宮山宏・東京大学総長顧問)。
他方、東京大学では、平成21(2009)年度より特別教育研究経費(戦略的研究推進経費)による「サステイナビリティ学国際研究教育連環拠点の構築」の事業費、その他の競争的資金、官庁からの委託事業費、民間企業等からの寄付金などにより、サステイナビリティ学の国際的なメタネットワーク形成、研究教育の推進、社会連携等を主活動として、引き続きIR3Sの運営を継続してきました。
平成23(2011)年度に新領域創成科学研究科環境学系サステイナビリティ学大学院プログラム(GPSS)と共同で申請した博士課程教育リーデングプログラム「サステイナビリティ学グローバルリーダー養成大学院プログラム」(GPSS-GLI)が採択され教育と研究の連携を国際的視点から推進することとなりました。
またIR3Sは、平成25年(2013)年度より、全学における学術の卓越性の向上及び研究環境の国際化を推進する「国際高等研究所」傘下の第2番目の研究機構(第1番目の研究機構は、カブリ数物連携宇宙研究機構Kavli IMPU)になりました。