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気候・生態系変動の影響に適応しながら農業の生産性を向上させる持続可能な農業生産(生物生産)は、気候変動適応策と生物多様性の保全策にとって重要課題である。本研究では、アジアの農業に対する気候・生態系変動と、社会経済の影響・脆弱性を、計量・統計モデルや農村調査等を通じて定量的・定性的に評価し、商業的大規模生産方式と伝統的生産方式の双方のメリットを有機的に活用することで、社会のレジリエンス(回復力)を強化する戦略の案を提示し、アジア農村地域の持続可能な発展に寄与することを目的とする。
本研究の成果は、気候変動枠組条約第16回締結国会議(COP16)で合意された適応策の枠組みとREED+、IPCC第5次評価報告書等の気候変動対策に加え、生物多様性条約第10回締結国会議(COP10)で採択された愛知目標、SATOYAMAイニシアティブ、IPBES等の生物多様性政策への貢献が期待される。
*研究代表者