春日文子客員教授が国連ハイレベル政策フォーラムに参加

2016年7月20日に、春日文子客員教授（フューチャー・アース国際本部事務局日本ハブ事務局長）が国連ハイレベル政策フォーラム（ニューヨーク、国連本部）にパネリストとして参加しました。ハイレベル政策フォーラムは、持続可能開発目標（SDGs）の進捗状況を国連レベルでモニター、評価する政府間組織です。閣僚級セッションの一つであるSession 20: Prospects for the future – projections, scenarios and new and emerging issuesでは将来予測やビジョン、新たに考慮やHLPFで扱う必要があるような事象について議論されました。
（パネリスト詳細は下記参照）

春日客員教授からは以下の点について提言しました；

• SDGs達成のための政策策定の各過程でステークホルダーを巻き込むことは必要だが、特に科学的根拠を重視すべきであること
• その際、科学的助言は体系的に集約し、科学者もまた責任を認識して、透明、中立、包括的に関わることが必要
• Future Earthは学際、超学際的特徴を活かし、またKnowledge-Action Networkを活用して、科学と政策とのパートナシップを作り上げることに加え、ICSU, STIなどとともに、GSDRほかSDGに関する国連の活動にも協力していく
• GSDR2016では新しい科学技術への期待と懸念がまとめてあるが、どのような科学技術にも悪用の可能性 (Dual Use) があることを忘れはいけない。セキュリテイのためにも科学技術が貢献する役割がある
• 最も弱い立場の人たちに情報が届き議論に参加できるようなICTの革新が必要 ・毎回のHLPFにおいて、新事象への対応を議論するセッションを設けてほしい
• 「人間の安全保障」（日本政府が強く推進）と理念を共にするPeople-Centered Approachを推進することが重要

パネリスト詳細

Chair:

• H.E. Mr. Jürg Lauber, Permanent Representative of Switzerland to the UN and Vice President of ECOSOC

Moderator:

• Ms. Irina Bokova, Director-General, United Nations Educational, Scientific and Cultural Organization (UNESCO)

Speakers:

• H.E. Mr. Simon Gaviria, Minister for National Planning, Colombia
• H. E. Dr. Edgar Gutierrez-Espeleta, President of the 2th session of the UN Environment
• Assembly (UNEA-2), and Minister for Environment and Energy, Costa Rica
• Prof. Dr. Fumiko Kasuga, Future Earth Global Hub Director Japan; Senior Fellow, National
• Institute for Environmental Studies; Visiting Professor, The University of Tokyo, Japan.
• Prof. Dr. Stewart Lockie, Director, The Cairns Institute, James Cook University, Australia
• Prof. Dr. Nebojsa Nakicenovic, Deputy Director, International Institut