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2009年12月27日(日)
開催日 | 2009年12月27日 |
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講師: 東京大学地球持続戦略研究イニシアティブ 特任研究員 竹本明生
概要:
2010年11月29日から12月10日にかけてメキシコ・カンクンにおいて、気候変動枠組条約第16回会議(COP16)及び京都議定書第6回締約国会合(CMP6)が開催され、発表者が会合に参加したので、報告を行った。
会議場となったムーンパレス、サイドイベント等の会場となったカンクン・メッセや宿泊地周辺の状況、今次会合における参加者の特徴について報告した。参加者数はCOP15よりは減少したものの、NGOを含め約20,000人が参加するなど世界中から多数の出席者が参加したこと、サイドイベントには米国、EUなどがパビリオンを設置して会合期間中にわたって自国の政策をアピールしていたことなどを紹介した。
COP16/CMP6の結果概要について以下のとおり報告した。今次会合では、京都議定書次期枠組みに関してコペンハーゲン合意から一歩踏み込んだ合意が出来るかどうかが焦点となっていた。冒頭から我が国の京都議定書第二約束期間の批准問題が注目を集め、交渉では、従前から続いている先進国と途上国の対立が再燃した。しかしながら、メキシコのエスピノーザ議長や松本環境大臣を始めとする我が国政府代表団などが尽力した結果、最終的には先進国、途上国の削減行動の強化、資金支援、適応、REDD+等を含む、次期枠組みを構築していくための包括的な合意文書「カンクン合意」を策定することができた。