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2009年6月30日(火)
開催日 | 2009年6月30日 |
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講師:東京大学地球持続戦略研究イニシアティブ 特任研究員 Han Ji
概略:
近年、開発途上国の著しい成長は全世界に注目されている。都市と交通は引き続き大きく発展していくと予想され、大量のエネルギー消費と温暖化ガスの排出をはじめとする多面的な環境問題は、地域を越えてさらに深刻になっていくであろう。それらの問題に対する研究と対策は、アジア全域さらには世界の環境問題を解決するための一つの鍵となると考えられる。
まず、中国を研究対象に、地域間の経済格差と政策的影響の差異を考慮し、都市化と人口移動に関連する社会経済的背景を調査し、人口移動と都市化の現象をそのスケールとパターンに基づき分類した。中国全体の時系列データと省規模のセンサスに基づく回帰分析により、省間及び都市農村間の人口移動のドライビングフォースについて分析した。システムダイナミックスの手法を用い、2020年を目標年度とした。将来の経済成長、人口移動、都市化、及びこれに伴う土地利用変化、環境、気候変動、市民生活の質などに重要な影響環境影響等を包括的、かつ定量的に評価できるモデルを開発した。ここで、環境影響に係る主な評価項目は、生活用水の利用状況、都市の住宅需要、及び歴史的な都市の土地利用パターンと将来の都市成長土地利用変化である。