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2009年6月10日(水)
開催日 | 2009年6月10日 |
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会場 | 国際連合大学 ウ・タント国際会議場 |
主催 | 国連大学サステイナビリティと平和研究所 |
共催 | サステイナビリティ学連携研究機構 (IR3S) |
「気候変動適応に関する高等教育」シンポジウム
気候変動適応に関する大学院教育プログラム開発のための地域ネットワークの構築を目指して
地球規模で取り組む開発課題として、気候変動適応策は最重要課題にあげられています。今日、深刻な脅威となっている気候変動に対して、どのように適応していくのでしょうか――気候変動負の影響への解決策は、地球規模および広域レベルでの経験や知識に支えられながらも、地域・局地レベルで開発されなければなりません。とくに、地域主体の適応戦略を発展させていくには、社会基盤の脆弱な地域を中心に、地域に根差す有用な技術および人材資源の開発が必要となります。これは、適応策の実施機関と地域社会が連携をはかりながら、国や地域ごとのニーズに応じた適応分野の研究が大学院教育の場で行われて、はじめて達成できることです。
気候変動適応策の専門知識や諸見解は、これまで主に国際的な討議の場にとどまり、本来それをもっとも必要とする途上国の人々まで届いていませんでした。この状況を改善するために、今日、高等教育機関の緊密な協力体制が求められます。すなわち、連携体制、学際研究、教員や学生の研究交流、共同学位プログラムといった活動を通して、多様なステークホルダーの連携が促進されます。さらに、こうしたステークホルダー間の連携協力を機に、地域レベルでの効果的な適応策推進に必要とされる各ステークホルダーの経験およびデータの相互共有が可能になります。
国際連合大学サステイナビリティと平和研究所 (UNU-ISP) は、東京大学サステイナビリティ連携研究機構 (IR3S)と共催で、シンポジウムを開催いたします。シンポジウムでは、気候変動適応分野において高等教育機関が果たし得る役割及びそのための地域ネットワーク構築について、議論してまいります。