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2008年12月12日(金)
開催日 | 2008年12月12日 |
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講師: Associate Prof. Joy Sen(Indian Institute of Technology, Kharagpur)
概略:
サステイナビリティ指標計測の方法を検討する場合、一般的にある階層の指標はそれより下階層の分解された要素により計測・評価されるという点に注意が必要である。エコバランスを例にとると、ある階層における指標の相補性は線形で表わされるが、すべての階層を総合すると非線形となる。したがって、ミクロレベルおよびマクロレベルを統合し、双方からの相互作用を考慮したシステムアプローチ、すなわち総合的ライフサイクルの枠組み(HLCF: Holistic Life-Cycle Framework)が必要となる。このようなミクロ-マクロシステムアプローチに基づいた方法により、地球環境と地域の経済的要素の相互関係を通じて、サステイナビリティの全体的な計測・評価が可能になる。統合的アプローチは、西洋の近代的な分析ツールと東洋の伝統的な知恵とを取り入れることで可能になると言える。