大型連休の最終日だった6日午後、神奈川県にある我が家では、急に風が強まって、空が暗くなりました。急いで洗濯物をしまいこみ、相撲でも見ようかとテレビをつけたら、茨城県つくば市で竜巻によるとみられる大きな被害が発生しているとニュースで報じていました。
この日は、東日本の上空に強い寒気が流入し、一方、南から暖かい空気が流れ込んできたために、大気が不安定になって積乱雲が発達し、各地で雷が鳴り、突風が吹きました。
ふつうは、被害状況などを調査してから、後で、竜巻によるものであったと結論づけられるのですが、今回は、多くの市民によって竜巻の姿が映像としてとらえられました。なかには、竜巻が至近距離にまで迫ってきている映像もあり、撮るよりも逃げる方が優先ではないかと思わせます。すごい映像を撮っているときは、我が身の危険など忘れてしまうのでしょう。
これだけの大きな竜巻の被害は珍しいので、日本の気象が変わってしまったのではないかとつい思いがちですが、そうだといえるデータはないようです。
気象庁のデータベースをみますと、年間の竜巻発生数は意外に多くて、2011年は70件余りです。海上のものも入れての数です。近年は増える傾向にあるのかどうかというと、気象庁は2007年度から調査を強化し、より多くの竜巻が捉えられるようになったため、それ以前のデータとは比較できないとのことです。
日本で竜巻が増えているのかどうかはわからないのですが、今回のようなおそろしい被害をみてしまうと、気になるのは、被害を受けたときに保険で補償されるかどうかです。
聞くところによれば、火災保険で「風災」がカバーされているのであれば、「竜巻」という語が明示されていなくても大丈夫だそうです。台風で屋根が飛んだとか、カーポートが壊れたとかいうのをカバーするのが「風災」です。竜巻もその中に入るそうです。
日本では、地震もあれば、台風もあるし、集中豪雨も竜巻もあります。地域性や建物の構造も考えて、保険をよく選んで備えをしておく必要があるようです。いろいろカバーすると、保険料が高くなってたいへんなのですが……。
2012年5月7日(月)