この週末に、膝下の部分が腫れ、足を曲げ伸ばしするたびに激しく痛みました。
痛みは土曜日の朝に始まったのですが、筋肉痛か何かのように思い、動いていればそのうちなおるだろううと、たいして気にも留めずに、自転車で20分の仕事場(東大とは関係ありません)に行きました。
ところが、そのうちなおるどころか、どんどん痛くなり、仕事の必要性から、痛いのを我慢してしゃがむと、どこかにつかまって体を引き上げなければ、立ち上がれなくなりました。痛いほうの片足を使わずに、もう片方だけで自分の体重を持ち上げるのは困難であるのを知りました。
階段の上り下りも難しかったです。痛いほうの足だけでは踏ん張れないので、一段ずつ両足をそろりそろりと移動させていくしかなく、普通の倍の歩数が必要でした。
さらに問題は、帰りの自転車です。片方の足を突っ張ったままでは自転車を漕げません。痛くても、とにかく曲げ伸ばしだけはしなければなりません。力は入れられないので、ノロノロ運転です。坂道はもう往生です。顔をゆがめて必死でした。暗くなっていたので、人には見られずにすみましたけれど。
やっと家に帰ってひと安心とはいきませんでした。普段から畳の生活なので、常に、立ったり座ったりしなければなりません。ご飯はちゃぶ台で、正座はもちろん、あぐらもかけずに、もうひっくりかえりそうでした。布団に入るにも、布団から出るにも、柱につかまって、必死の覚悟です。その上、トイレが階段の途中にあるので、必ず上り下りしなければなりません。
膝が曲げにくくなるというわずかな不自由で、いかに我が家がバリアフリーから遠いかを知りました。
幸いにも、日曜日に開いている診療所に行って、応急措置をしてもらったら、ひと晩で痛みはかなり引きました。今日は、駅の階段はゆっくりなら上れました。下りはエスカレーターを利用しました。普段なら、重力を利用してさっさと下れるのに、かえって下りの方がやさしくないとは意外でした。
自分の身で痛みを感じないと、何事もわからないということのようです。
2012年5月28日(月)