なりたくてもなれないという問題はさしおいて、自分としてはなりたくないなあと思うのは、たとえば、ぼったくりの客引きですとか、宗教の勧誘ですとか、投機話の金集めですとか、口八丁手八丁で相手を引き込んで、うまいことしてしまう人です。
ぼったくりだってサービスに対する正当な対価であるといわれたらそうかもしれない場合もあるでしょうし、宗教は勧誘されたことで幸せになる人もいるわけですし、投機だって事によったら大当たりするでしょうから、必ずしも非難されなければならないことではありません。
アメリカの大統領選挙が終って現職大統領が再選されました。大統領とか総理大臣というのは、私にとっては、ぼったくりの客引き以上になりたくないものです。誰も、私になってくれとは言わないので助かっています。
アメリカの大統領選挙とくれば、世界中から注目されるわけですから、敗れた候補にしたって、顔が世界中にさらされるわけでしょう。よくまあそれで人並みに呼吸をしていられるものだと感心してしまいます。コンビニに行って、おにぎりを買うか、あんぱんを買うか迷っても、誰かの注目を引いてしまうわけでしょう。息苦しくて仕方ないでしょうに。
しかし、世の中はよくしたもので、私がこんなにも嫌がる大統領とか総理大臣になりたいと思う人がいるので、どうにか成り立っているのでしょう。
ぼったくりの客引きだったなら、被害に遇わせるのは、とりあえずは目の前の客だけで、金額だってたかが知れています。大統領とか総理大臣なら、そうはいきません。国民の生命に関わることだってしばしばあるでしょう。よほど目覚めの悪い仕事ではないですか。ご苦労なことです。
2012年11月8日(木)