毎朝同じ時刻の電車の同じ車両に乗っていると、周囲に同じ人がいるということがだんだんとわかってきます。
ときには困った人もいます。
私は、座れるようにと、とにかく朝早くに出勤するのですが、あるとき、隣り合わせに同時に座った人が、2分もしないうちに眠りに入り、たちまち私の方へと傾いてきました。
それも肩に頭が載るくらいにぐいっ~と傾いてくるので、なかなかに重いのです。それで、こらこらとゆすってやると、一瞬だけ姿勢を立て直すのですが、2分ともちません。
そんな戦いをいつまでも続けていると疲れるので、仕方なくあきらめて、肩を貸してやりました。
それから、何ヶ月かして、また同じ重さを感じましたので、今度は姿を記憶に留め、観察しますと、だいたい私と同じ車両に乗っていて、座るとすぐに眠りに入り、決まって右側に傾くということをしているのがわかりました。それは座り癖で、初めから右に少し傾いて、しかもだらしなく座るので、眠るとどうしてもぐっと倒れてしまうです。
そのことがわかってからは、私は自分の左側にその人が来ないように注意するようになりましたが、今朝もその人は前のシートにいて、思いっきり傾いていました。屈強なおじさんが、肩を激しく揺すっていましたが、それでもめげずに、ぐいぐい載せていました。
毎朝、隣りの人を困らせているのを本人だけが気づいていないのです。
どうしたらいいものでしょう?
2012年8月1日(水)