ここのところ、地元の市がつくりつつある「地球温暖化対策実行計画」を、市民の立場から検討しています。まったくのボランティアで、日曜日ごとに数人が集まり、意見交換をしています。
市のレベルでも「地球温暖化対策実行計画」を作ることが国から要請されていて、すでに完成している市もありますが、私の地元では遅れているようです。 地元の市はそれほど大きくないために、行政が自力で計画書を作るは簡単ではありません。国から示されたガイドライン、マニュアルに基づいて、コンサルタント会社に原案の作成を発注しました。それを審議会等でもんで、市民の意見を聞いて、今年中に仕上げていきます。私たちも、ものを言おうと、検討会を開いているのです。 原案はコンサルが作っただけに、そつなくできてはいます。しかし、一見して、「魂」がこもっていません。 市の実情に即した理念がありません。市民を動かしていこうという意気込みが感じられません。計画を実現しようという覚悟も示されていません。要するに、作らなければならないから計画を作りましたという雰囲気がありありなのです。 この計画を見て、「よし頑張って削減しよう」と思う市民が出てくるでしょうか。むしろ、うちの市はこんなものかと、がっくりくるだろうと想像されます。それではいけないので、少しでも修正できないものかと、皆で頭をつき合わせて、話し合っています。 理念がないのは本当に困ります。難しいことではありません。市には、総合計画もあれば環境計画もあって、それぞれに理念が掲げられています。それとの整合性を取りつつ、温暖化対策の考えを示せばいいのです。コンサルに委託するときに、先の二つの計画についていうのを忘れたのでしょうか。 行政もいろいろと仕事が多く、人員削減もあって、何かと大変なのはわかります。しかし、コンサル任せで「魂」の抜けた計画を立てても、何の意味もありません。国からいわれたから、辻褄を合わせの仕事をしましたでは、税金と時間の無駄遣いでしかありません。
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2012年6月11日(月) |