京都市で、暴走車が多くの人をはねる事故がありました。その暴走車が電柱に衝突する直前の映像が、タクシーのドライブレコーダーに記録されていて、ニュースなど放送されました。ご覧になった方も多いかと思います。
暴走車が猛スピードでタクシーを追い抜き、電柱に激突する様子には恐ろしいものがありますが、それだけはなくて、ちょっと不思議に感じた部分があります。
タクシーを追い抜いてから電柱にぶつかるまでの間に、暴走車は、道の右端に立ち止まって携帯電話を操作中らしき人をきわどくよけています。車はその人の背中ぎりぎりあたりをものすごい勢いで通り抜けていますので、ちょっとまちがえればはねられていて、少なくともかなりの風圧を受けたはずです。大きな音もしたでしょう。ところが、車が過ぎ去ると、その人は驚いた様子もまったくないままに、携帯をみながら歩き出しています。さすがに、何歩か進んでから、周囲の様子で変だと気が付いたのでしょう、振り返っています。
ひどく危なかったはずなのに、何も感じなかったような様子が、不思議な印象を与えます。
駅のホームで携帯をいじりながら歩き、まわりの人の迷惑になったり、自分自身も危険であったりと、話題になっています。普段は何でもなくすんでも、突発時にはとても危なそうです。
周囲に注意を払っていなくても、自分には何事もおこらないと、何となく思っているのでしょうか。それとも、画面に夢中になっていれば、恐怖も感じずにいられるので、よいのでしょうか。
2012年4月19日(木)