シンポジウム
公開シンポジウムは、おかげをもちまして終了いたしました。
講演に関する資料は、以下のプログラムからご覧いただけます。
公開シンポジウム「エネルギー持続性への挑戦」
開催日:2008年3月10日(月)13:00~17:30(12:00より受付開始)
会場:丸ビルホール(東京都千代田区丸の内2-4-1丸ビル7・8階)
趣旨
2007年6月、ドイツ・ハイリゲンダムにて開催されたG8サミット(主要国首脳会議)において、「2050年までに世界全体の温室効果ガスの排出量を少なくとも半減する」検討を進めることが合意され、2008年7月に予定されている洞爺湖サミットでは、地球温暖化対策が主要議題となっています。
一方、世界の総エネルギー需要量は、アジアを中心に急速に増大し、 2050年には、現状の2倍以上に達すると予測されています。
しかしながら、気候変動問題の他、資源枯渇、長期的エネルギー安定供給、等を考慮すると、 従来どおりのエネルギー供給体制による対応では、 地球の持続可能性(サステイナビリティ)を確実に脅かすことになります。
今や「エネルギーを取り巻く問題」は、喫緊の検討課題といえるでしょう。
こうした背景から、本シンポジウムでは、広範にわたりエネルギーに関連する課題に取り組んでいる、 東京大学の代表的な研究者が、21世紀のエネルギー供給体制について様々な可能性を検討いたします。
また、産学交えたパネルディスカッションではアジアに着目し、 エネルギーの持続性に向けた課題解決策の提言を試みます。
概要
開催日 | 2008年3月10日(月)13:00~17:30 (12:00より受付開始) |
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会場 | 丸ビルホール(東京都千代田区丸の内2-4-1丸ビル7階) |
参加費 | 無料 |
定員 | 300名 ※定員となりしだい申し込みを締め切らせていただきます。 |
主催 | 東京大学サステイナビリティ学連携研究機構(IR3S) |
共催 | 昭和シェル石油株式会社 |
協力 | 三菱地所株式会社 |
お問い合わせ | 開催内容についてのお問い合わせは下記メールアドレスにてお問い合わせ下さい。 E-mail :info@ir3s-sympo-eng.net TEL : 03-5542-8095(土、日、祝・祭日を除く10:00~17:00) |
プログラム
開会挨拶 | |
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13:00~13:05 | 武内 和彦 (東京大学 大学院 農学生命科学研究科生圏システム学専攻 教授・IR3S 副機構長 兼任) |
13:05~13:10 | 福澤 武(三菱地所株式会社 相談役) |
基調講演 | |
13:10~13:40 | 「エネルギー利用効率の高度化を核とした、エネルギー需給ビジョン」 資料 [PDF/3.6MB] 西尾 茂文(東京大学 理事・副学長) |
講演 | |
13:40~14:10 | 「わが国における地産地消型バイオ燃料」 資料 [PDF/0.7MB] 迫田 章義(東京大学 生産技術研究所 物質・環境系部門 教授) |
14:10~14:40 | 「地球温暖化対策としてのクリーンコールテクノロジーの重要性」 資料 [PDF/4.4MB] 堤 敦司(東京大学 生産技術研究所 機械・生体系部門 教授) |
14:40~15:10 | 「原子力はどこまで貢献できるか、そのときの課題は」 資料 [PDF/4.2MB] 田中 知(東京大学 大学院 工学系研究科システム量子工学専攻 教授) |
15:10~15:30 | 休憩 |
パネルディスカッション | |
15:30~17:25 | 「21世紀 アジアのエネルギー持続性への道筋」 【モデレーター】 【パネリスト】 |
閉会挨拶 | |
17:25~17:30 | 伊藤 智明(昭和シェル石油株式会社 執行役員) |
注)掲載資料の無断使用・転載・複製は禁止します。
当日の様子
福澤相談役(三菱地所株式会社)による開会挨拶
会場全体風景
西尾 理事・副学長
迫田教授
堤教授
田中教授
パネルディスカッション
伊藤執行役員(昭和シェル石油株式会社)による閉会挨拶
プロフィール
武内 和彦 Takeuchi Kazuhiko
◆現職
東京大学 国際連携本部長、大学院 農学生命科学研究科 生圏システム学専攻 教授
IR3S 副機構長 兼任
◆学歴
<1977年>東京大学 大学院 農学系研究科博士課程 中退
<1980年>農学博士(東京大学)
◆著書・論文
『地球持続学のすすめ』(岩波書店、2007年)
『ランドスケープエコロジー』(朝倉書店、2006年)
『生態系へのまなざし』(東京大学出版会、2005年)
(鷲谷 いづみ・武内 和彦・西田 睦)
福澤 武 Fukuzawa Takeshi
◆現職
三菱地所株式会社 相談役
大手町・丸の内・有楽町地区再開発計画推進協議会 会長
慶應義塾 評議員会議長
千代田区教育委員会 教育委員
◆学歴
<1961年>慶應義塾大学 法学部 卒業
◆著書・論文
『丸の内経済学』(PHP出版、2000年)
『福翁百話』(監修)(日本経営合理化協会出版局、2001年)
西尾 茂文 Nishio Shigefumi
◆現職
東京大学 理事 副学長
◆学歴
<1977年>東京大学 大学院 工学系研究科(博士課程) 舶用機械工学専攻修了
工学博士(東京大学)
◆著書・論文
『Micro Thermal Systems』(Thermal Science and Engineering, vol.13, No.13、2003年)
『Single-Phase Laminar-Flow Heat Transfer and Two-Phase Oscillating-Flow Heat Transport in Microchannels』
(The 1stInternational Conference on Microchannels and Minichannels(Rochester) 、2003年)
迫田 章義 Sakoda Akiyoshi
◆現職
東京大学 生産技術研究所物質・環境系部門 教授
◆学歴
<1984年>東京大学 大学院 工学系研究科 化学工学専攻博士課程修了 工学博士
◆著書・論文
『環境工学』((財)放送大学教育振興会、2007年)
『Separation of phenols and furfural by pervaporation and reverse osmosis
membranes from biomass - superheatedsteam pyrolysis-derived aqueous solution』
(Bioresource Technology 98、2007年)
『(社)日本水環境学会編「水環境ハンドブック」』(朝倉書店、2006年)
『バイオマス用語辞典』(オーム社、2006年)
堤 敦司 Tsutsumi Atsushi
◆現職
東京大学 生産技術研究所・機械・生体系部門 教授/
エネルギー工学連携研究センター センター長
◆学歴
<1986年>東京大学 大学院 工学系研究科 化学エネルギー工学専攻博士課程修了
工学博士
◆著書・論文
『燃料電池:実用化への挑戦』(工業調査会、 2007年)
『バイオマス発電の最新技術』(シーエムシー出版、2006年)
『Advances in the Science of VICTORIAN BROWN COAL』(Elsevier、2004年)
『Energy Systems: Adaptive Complexity』(edited by T.Ohta)(Elsevier, 2000年)
田中 知 Tanaka Satoru
◆現職
東京大学 大学院 工学系研究科 システム量子工学専攻 教授
◆学歴
<1977年>東京大学 大学院 工学系研究科 博士課程修了(原子力工学) 工学博士
◆著書・論文
『高速増殖炉サイクル研究開発について』(日本原子力学会誌 Vol.49、2007年)
『Overview of research and development activities on fusion nuclear technologies in Japan』
(Fusion Engineering and Design Vol.81、2006年)
花木 啓祐 Hanaki Keisuke
◆現職
東京大学 大学院 工学系研究科 都市工学専攻 教授
IR3S 教授 兼任
◆学歴
<1980年>東京大学 工学部都市工学科 博士課程修了 工学博士
◆著書・論文
『Estimation of heat rejection based on the air conditioner use time and its mitigation from buildings in Taipei City』
(Building and Environment Vol.42、2007年)
『Applying choice experiments to valuing the different types of environmental issues in Japan』
(Journal of Environment al Management Vol.84、2007年)
山地 憲治 Yamaji Kenji
◆現職
東京大学 大学院 工学系研究科 電気工学専攻 教授
◆学歴
<1977年>東京大学 大学院 工学系研究科 博士課程修了 工学博士
◆著書・論文
『エネルギー・環境・経済システム論』(岩波書店)
『エネルギー学の視点』(日本電気協会新聞部)
『バイオエネルギー』(ミオシン出版)
『どうする日本の原子力』(日刊工業新聞社)
伊藤 智明 Ito Tomoaki
◆現職
昭和シェル石油株式会社 執行役員研究開発部長 兼 環境安全(HSSE)部長
◆学歴
<1980年>東北大学 工学部化学工学科 卒業