ニュース – 東京大学サステイナビリティ学連携研究機構(IR3S) https://ir3s.ifi.u-tokyo.ac.jp 東京大学サステイナビリティ学連携研究機構(IR3S)は、サステイナビリティ学の世界的拠点を目指し、活動を続けています。 Thu, 28 Mar 2019 04:18:08 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=5.1.4 「地球科学と金融の対話イニシアティブ」記念講演会 https://ir3s.ifi.u-tokyo.ac.jp/news/2019/5934/ Mon, 04 Mar 2019 01:00:20 +0000 https://ir3s.ifi.u-tokyo.ac.jp/?post_type=news&p=5934 3月5日、Planetary Boundaries、The Great Acceleration、Hothouse Earth などの研究で、世界の環境政策に大きな影響を与えてきた Will Steffen 教授らによる緊急講演会を開催します。IPCC「1.5℃報特別報告書」や米政府「第4次全米気候評価」などが気候変動によって迫る人類文明の危機に警鐘を鳴らす中、地球の現状や地球環境と金融の密接な関係について、アカデミア、ビジネス、政策分野など人新世に生きるすべての人に向けて、科学的視点から問題提起をします。

 

お申し込み

ご参加希望者は、以下のフォームよりご登録をお願いいたします。定員 60 名ですので、満席の際はご容赦下さい。参加費は無料です。

 

プログラム/講師

15:30 – 15:35 趣旨説明
春日文子 フューチャー・アース東京ハブ事務局長 
15:35 – 16:00 江守正多 国立環境研究所・地球環境研究センター副センター長
気候科学からみた「なぜ今地球の持続性を語るべきなのか」
16:00 – 16:35 Will Steffen オーストラリア国立大学名誉教授
The Anthropocene: Where on Earth are We Going?
16:35 – 17:00 Victor Galaz ストックホルムレジリエンスセンター副所長・准教授
Big Money, Big Change? How Big Finance Shapes the Earth system
17:00 – 17:30 質疑応答・ディスカッション
※ 通訳はありません
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東京大学未来ビジョン研究センター (Institute for Future Initiatives) の設立について ~卓越した学術知および多様な社会のステークホルダーとの協働を通じ、 持続可能な未来社会の創造に貢献~ https://ir3s.ifi.u-tokyo.ac.jp/news/2019/5910/ Fri, 01 Mar 2019 04:00:20 +0000 https://ir3s.ifi.u-tokyo.ac.jp/?post_type=news&p=5910 新センターの概要

国立大学法人東京大学政策ビジョン研究センターと国立大学法人東京大学サステイナビリティ学連携研究機構は組織統合し、2019年4月1日より未来ビジョン研究センター(新センター長:藤原帰一教授)となります。センターは持続可能な未来社会を創造するために、未来社会の諸課題に関する政策・社会提言ならびにそのための社会連携研究を行うとともに、未来社会に関連する大学の知見を統合する国際ネットワーク・ハブおよび産官学民との協創のプラットフォームとしての役割を果たし、未来社会を実現する選択肢を研究に基づき示すとともに、未来社会を担う人材の育成にも貢献します。

新センターのアプローチ

新センターでは未来ビジョンの構築・実現に向けInclusive, Fundamental, Innovativeの3つのアプローチで取り組みます。

  1. Inclusive
    資源・環境問題や金融・財政危機、社会・技術格差など既に顕在化しているリスクや課題のみならず、将来にわたる潜在的なリスクや課題に対しても、体系的な学知や丹念な社会調査、深い洞察力をもとに掘り起こすことで、現在の社会・経済的な制度の中で力を活かしきれていない将来世代をも含む社会の構成員を包摂する未来社会像を提示します。
  2. Fundamental
    健康・医療や、エネルギー・資源問題、安全保障といった個別具体的な問題の解決や、先進的な技術が形作る未来社会像の提示に取り組むのみならず、人間らしさとは何か、社会とはどのようにあるべきかといった本質的かつ規範的な問いに向き合い、未来ビジョンを描くための学知の創生および体系化に取り組みます。
  3. Innovative
    異なる価値観や社会像のトレードオフを踏まえ、より良い未来社会を創造するための科学技術、社会・産業構造、未来ビジョンの提示に取り組みます。また、産官学民との協創のプラットフォームを構築し、未来社会ビジョンの実現に向け超学際的に取り組みます。

具体的な活動

新センターでは、SDGs/Society 5.0といった現在の国内外で目的とされるビジョンを核としながらも、それらを補完しさらに拡張する新たな超長期的なビジョンを世界に向けて発信していきます。そのために、(1) 長期的な視点にたったビジョンの形成、(2)ビジョン実現のための協働研究、そして(3) 未来社会を担う人材の育成を3本の柱として行っていきます。

  1. 超長期未来のビジョン形成
    世紀単位の視点で人類や環境の持続可能性(サステイナビリティ)を考える場合、百年、さらには数千年におよぶ人類、環境、技術の歴史から学ぶことが重要です。歴史から学び未来を洞察することにより、我々が現在「環境」、「生死」、「幸福」などという言葉でくくっている概念は、創造的な再構築が求められるかもしれません。多様な社会のステークホルダーとの対話を通して、AI・ポスト資本主義の時代における人間らしさや社会システムの在り方について洞察と不断の対話を続けられる人材を育成するとともに、過去から未来へとつながる複数の未来社会シナリオを示します。
  2. ビジョン実現のための協働研究
    超長期的未来のビジョン形成のためには、現在社会の現状の把握が必要となります。世界の人口動態の変化や加速する技術進歩、地球環境の悪化に伴い、医療やエネルギー、安全保障といった現在直面している課題は中長期的にますます深刻化していきます。こうした問題を解決していくには雇用・労働などの社会経済システムや科学技術システム、また人々の価値観などの再構成が必要とされます。そのために産学官民を含む多様なステークホルダーの協働を経て、より良い未来社会へ移行するための学知や指針を提供します。
  3. 未来社会を担う人材の育成
    グローバル社会において国内や欧米のみならずアジア・アフリカ等とともに自然環境と社会、文化、技術が調和した持続可能な社会をデザインするには、学際的な知見が求められます。そのため、未来社会を担う人材の育成を、未来社会協創国際卓越大学院を通じて行います。さらには学内の複数部局や産官民とも連携を行うことで知の共創プラットフォームを形成します。

関連イベント

詳細ダウンロード

記者発表の詳細、お問い合わせ先は以下をご参照ください。

プレスリリース

 

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第3回イオン未来の地球フォーラム「いま次世代と語りたい未来のこと―自然の恵み―」 https://ir3s.ifi.u-tokyo.ac.jp/news/2019/5859/ Thu, 10 Jan 2019 01:13:33 +0000 https://ir3s.ifi.u-tokyo.ac.jp/?post_type=news&p=5859
地球温暖化による異常気象、食糧問題や自然資源の枯渇など、地球と人間の間で様々な問題が起こっています。「イオン未来の地球フォーラム」(全5回シリーズ)では問題を解決するための方法を、子どもから大人、学生から科学者まで、世代や立場を越えた多くの方々と一緒に話し合い、明日へ繋がっていく社会を創り上げていきたいと考えています。 第3回目である今回は、フューチャー・アースが設定したテーマ「知と実践のためのネットワーク」の中から『自然資本』を取り上げます。当日は、専門家の先生から詳しく説明していただいた後、地球の「これから」について会場の皆さまと議論していきます。 「未来の地球」は私たちが創る。人任せにはできません。世代を超えた皆さまからの積極的なご意見をお待ちしております。

プログラム概略(敬称略)

主催者挨拶

五神真 東京大学 総長
岡田卓也 公益財団法人イオン環境財団理事長/イオン株式会社名誉会長相談役

基調講演

石井菜穂子 地球環境ファシリティ(GEF)統括管理責任者(CEO)兼議長、Future Earth Advisory Committee member
中村太士 北海道大学大学院農学研究院基盤研究部門森林科学分野教授
中井徳太郎 環境省総合環境政策統括官

対話型パネルディスカッション

モデレーター:
渡辺綱男 自然環境研究センター/国連大学サステイナビリティ高等研究所 いしかわ・かなざわオペレーティング・ユニット所長
登壇者:
石井菜穂子 地球環境ファシリティ(GEF)統括管理責任者(CEO)兼議長
中村太士 北海道大学大学院 農学研究院 基盤研究部門 森林科学分野 教授
中井徳太郎 環境省 総合環境政策統括官
福永庸明 イオンアグリ創造株式会社代表取締役社長
藤田香 日経BP社 日経ESGシニアエディター/日経ESG経営フォーラムプロデューサー
*高校生や大学生による話題提供や質問もあります。

まとめ・閉会挨拶

武内和彦 東京大学サステイナビリティ学連携研究機構機構長・特任教授
地球環境戦略研究機関(IGES)理事長/日本学術会議副会長(国際活動担当)
フューチャー・アース 日本委員会 共同議長

詳細・お申し込み

プログラムの詳細やお申し込みにつきましては、以下のリンクよりイベント公式サイトをご覧ください。
http://aeon-futureearth.jp/

ダウンロード

イベントのリーフレットをPDF形式でダウンロードいただけます。

第3回イオン未来の地球フォーラムリーフレット

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IPBES事務局「侵略的外来種に関するテーマ別評価」の報告書の執筆に関わるフェロー募集 https://ir3s.ifi.u-tokyo.ac.jp/news/2018/5847/ Thu, 20 Dec 2018 05:16:17 +0000 https://ir3s.ifi.u-tokyo.ac.jp/?post_type=news&p=5847 生物多様性及び生態系サービスに関する政府間科学-政策プラットフォーム(IPBES)事務局が、「侵略的外来種に関するテーマ別評価」の報告書の執筆に関わるフェローの募集をしています。本評価を支援する技術支援機関(Techinical Support Unit)は公益財団法人地球環境戦略研究機関(IGES)に設置され、フューチャーアースGlobal Hub Tokyoは協力機関として位置づけられています(参考情報1)。

このたび募集のあった「侵略的外来種に関するテーマ別評価」は、2019(平成31)年から2022年にかけての3年間にわたり、70名程度の専門家により執筆・編集される予定です。フェローは、IPBESの能力養成プログラムの一環として、本評価報告書のいずれかの章に組み込まれ、専門家の助言のもとで評価報告書の作成に関わるものです。

募集詳細

募集についての詳細は、以下のリンクよりIPBESの告知をご参照ください。応募締め切りは2月15日です。
Call for nominations of fellows for the assessment of invasive alien species, by 15 February2019

なお日本政府による推薦を希望される方は、期限までにIPBESサイトより応募するとともに、応募した旨を下記宛先にご連絡ください(旅費等の支援はない見込みです)。

環境省自然環境局自然環境計画課生物多様性戦略推進室
E-mail:NBSAP@env.go.jp

参考情報

1. 生物多様性及び生態系サービスに関する政府間科学-政策プラットフォーム(IPBES)技術支援機関の日本設置について

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再生可能エネルギーによる安価な水素製造に必要な技術レベルを試算 ~蓄電池援用の妥当性を初めて提示、再エネの主力電源化にむけた開発指針として期待~ https://ir3s.ifi.u-tokyo.ac.jp/news/2018/5836/ Wed, 19 Dec 2018 02:20:35 +0000 https://ir3s.ifi.u-tokyo.ac.jp/?post_type=news&p=5836 今回、物質・材料研究機構(NIMS)、東京大学、広島大学の共同研究により、太陽光発電、蓄電池、水電解を最適にシステム化することで国内の再生可能エネルギーからの安価な水素製造の可能性を示しました。再生可能エネルギーの出力変動の対策として、再生可能エネルギーの電力から水素を製造し、貯蔵・利用する「P2G(Power to Gas)システム」が検討されています。これまでにも蓄電池の援用自体は多くの提案や報告がなされてきましたが、コスト高になると結論づけられていました。本研究チームは、現在の常識や技術レベルを踏まえつつも、それらに縛られない将来におけるあるべき姿や今後の性能・特性の向上を織り込んだ技術レベルを想定し、システムの最適解を網羅的に探索することにより、蓄電池を援用することでシステムの経済性を向上させることができることを明らかにしました。得られた結果から、例えば海外からの水素製造に比肩する水素製造コストを実現するためのそれぞれの技術のコストレベルや蓄電池の充放電速度など、システムを構成する要素技術に求められる特性レベル、すなわち要素技術の研究開発の目標値を明らかにすることもできました。

掲載論文

当機構の菊池康紀准教授らを中心としてまとめられた本成果の論文が、国際誌「Hydrogen Energy」に掲載されました。

題目:Battery-assisted low-cost hydrogen production from solar energy: Rational target setting for future technology systems
著者:Yasunori Kikuchi, Takayuki Ichikawa, Masakazu Sugiyama, Michihisa Koyama
雑誌:International Journal of Hydrogen Energy
掲載日:2018年12月13日

詳細な研究内容は、東京大学新領域創成科学研究科のプレスリリースよりご覧ください。

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花王、Future Earth、東京大学IR3Sと共に「未来洗浄研究会」設立 https://ir3s.ifi.u-tokyo.ac.jp/news/2018/5823/ Tue, 11 Dec 2018 02:26:00 +0000 https://ir3s.ifi.u-tokyo.ac.jp/?post_type=news&p=5823

Future Earth、東京大学サステイナビリティ学連携研究機構(IR3S)は、花王株式会社と共同で、「未来洗浄研究会」をを設立しました。

洗浄は、人間が清潔に快適に暮らしていくために必要不可欠な行為です。しかし現在、洗浄には、大量の原料、水、エネルギーが必要とされています。同時に、大量の排水や廃棄物を出しており、世界中の人々が将来にわたって続けることができる洗浄のしくみになっているかは、定かではありません。今回設立した「未来洗浄研究会」では、花王、Future Earth、東京大学IR3Sを中心に、「世界中の人々がサステナブルに清潔に快適に暮らせる社会」をめざして、事業領域や学問領域の枠を超え、産学公民等のさまざまな知恵を集めて、未来の洗浄について議論や提案をしていきます。

まずは、洗浄のなかでも「洗たく」に焦点をあて、その多様性についての理解と共有を進めながら、ライフサイクル視点、社会環境視点からの議論を広げていきます。そのために、セミナー、イベント、SNS上のプラットフォームといった意見や情報交換の場をつくり、グローバルに賛同者を集っていきたいと考えています。

「未来洗浄研究会」は、その設立を記念し、2018年12月7日に「みんなで考えよう!未来のサステナブルな洗濯」と題したフォーラムを、東京ビックサイトにて開催しました。「未来洗浄研究会」では研究会の趣旨に賛同いただける方に活動のご案内をお送りしますので、未来洗浄研究会のサイトから連絡先をご登録ください。

関連リンク
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第2回イオン未来の地球フォーラム開催報告 https://ir3s.ifi.u-tokyo.ac.jp/news/2018/5783/ Mon, 06 Aug 2018 01:19:26 +0000 https://ir3s.ifi.u-tokyo.ac.jp/?post_type=news&p=5783
2018年1月20日(土)、東京大学安田講堂において「第2回イオン未来の地球フォーラム」が開催されました(公益財団法人イオン環境財団、東京大学サステイナビリティ学連携研究機構(IR3S)、フューチャー・アースの共催)。「いま次世代と語りたい未来のこと―持続可能な消費と生産―」をテーマとしてNPOやNGO、企業、政府機関、教育機関、研究機関など様々な分野から、約700名の老若男女にご参加いただきました。当フォーラムは全5回のシリーズで構成され、地球の環境変化に伴って起きている自然と人間社会における問題について、最新の科学的知見をわかりやすく解説するとともに、それらの問題や現象が起こっている背景、解決すべき課題と方法について、参加者とともに「考える場」と位置付けています。国際協働研究プラットフォーム「フューチャー・アース」の理念に沿って対話型討論を行い、持続可能な社会を世代や立場を超えてともにデザインするコ・デザインの手法も試みています。

第2回目となる今回は、フューチャー・アースが設定した10の「知と実践のためのネットワーク」のテーマの中から『持続可能な消費と生産』を取り上げ、具体的な課題解決について、参加者とともに考えました。冒頭に、主催者であるイオン環境財団 岡田卓也理事長と東京大学IR3S 武内和彦機構長よりご挨拶し、その後、3つの基調講演として専門家に現代の問題をわかりやすく解説していただきました。さらに後半では、会場の参加者を交えたパネルディスカッションを行い理解を深めました。

まず初めの基調講演として、慶應義塾大学経済学部・細田衛士教授より、「持続可能な消費と生産を考える」のタイトルで、日本の若い世代がいかに「モノの消費」から「経験の消費」へ移行しているかについて、具体的な事例を用いてご説明いただきました。例えば、衣類や車など「モノを売る」というモデルに基づいていた産業の一部が、今やサービス(例えば衣類のレンタルやカーシェアリング)を提供することへ移行しつつあるとの紹介がありました。細田教授はまた、「モノ」ではなく、「いいね!」などに代表される「価値観の共感」といったワードが、私たちの消費行動の中で急速に主流化されていることにも言及されました。

2番目の基調講演では、東京大学農学生命科学部 八木信行教授により「漁業の持続可能性に関する国際機関での取り組み」を紹介していただきました。今日、世界中の漁場で起きている時系列的な変化や地理的・文化的多様性に加え、「閉店セール」効果として、絶滅危惧種の魚類がむしろ駆け込み的に消費されている現状の紹介もあり、会場の参加者にインパクトを与えました。

さらに、イオン株式会社環境・社会貢献・PR・IR担当の三宅香執行役は、「イオンにおける持続可能な調達と消費の取り組み」と題し、初めにイオンのサステイナビリティ基本方針を示した後、生産地の保護や認証制度を活用した調達、商品の表示の工夫や消費者の啓発活動を目指した店舗での具体的な取組みを紹介しました。同時に流通業界全体が持続可能な消費と生産の両方の責任を担っていることについても言及しました。また、加えて「持続可能な開発目標」(Sustainable Development Goals ;SDGs) への貢献が必要であることも述べました。

後半に催されたパネルディスカッションでは、国立環境研究所の藤田壮センター長にモデレータを務めていただき、パネラーに、基調講演者の3名に加え、地球環境戦略研究機関(IGES)の粟生木千佳プログラムマネージャー、総合地球環境学研究所およびフューチャー・アースアジア地域センター事務局長のハイン・マレー教授を迎えました。初めに、話題提供としてフューチャー・アースの「持続可能な消費と生産」に関する『知と実践のネットワーク:Knowledge-Action Network』、EU諸国など各国の循環型経済に関する施策や制度、消費・生産システムに対する取組みの課題について紹介がありました。また藤田モデレータからは生活様式と社会の様式という2つのポイントの指摘があり、これらをどのように発展させていくか、コストはだれが持つべきか、倫理的側面、システム開発、空き家問題そして社会の役割などについて熱い議論がなされました。その中には、「十分である」「足るを知る」感覚の重要性についても指摘がありました。会場との討論では、参加者の挙手だけでなく、ツイッターを介した意見や質問も受け付けて活発な議論が行われた結果、多様な見方や意見を得ることができました。

さらに、パネルディスカッションに先立ち、フューチャー・アースの毛利英之コミュニケーション兼サイエンスオフィサーが、主婦および大学生がそれぞれ京都と東京で参加した事前ワークショップについての報告を行いましたが、大学生が「未来の衣類プロジェクト」として考案した、高機能かつ持続可能な衣類のイラストなども紹介され、パネルディスカッションにつながるユニークなイメージを与えました。

最後に、東京大学IR3S 福士謙介教授が、今回のフォーラムでは、最終製品の生産に至るまでの過程に消費する側の意志が影響することが認識されたことから、例えば食物を口にするとき、食材がそこに至るまでの様々な旅路をイメージしてほしいと述べて、シンポジウムを締めくりました。

「閉店セール」と「絶滅危惧種リスト」のこの全く縁のなさそうな2つの言葉の関連、「モノ」の所有よりも「いいね!」などに代表される「価値観の共感」が大切にされる感覚など、今回のフォーラムで、参加者は意外な発見をすることができました。循環型経済の実現へ向けて、生産から消費に至るそれぞれの立場で、私たち自身の行動を見直す必要があることが強く認識されました。

次回は、2019年2月2日(土)に、同じく東京大学安田講堂で、第3回フォーラムが開催されます。

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SDGsを深く理解するための1冊「小さな地球の大きな世界」~プラネタリー・バウンダリーと持続可能な開発~日本語翻訳版販売開始 https://ir3s.ifi.u-tokyo.ac.jp/news/2018/5741/ Tue, 10 Jul 2018 05:28:50 +0000 https://ir3s.ifi.u-tokyo.ac.jp/?post_type=news&p=5741
公益財団法人 地球環境戦略研究機関(IGES)は、2018年7月10日、武内和彦 IGES理事長(サステイナビリティ学連携研究機構(IR3S)機構長)および石井菜穂子地球環境ファシリティ(GEF)統括管理責任者(CEO)の監修による、「Big World Small Planet – Abundance within Planetary Boundaries」(2015 年 Johan Rockström、Mattias Klum)の日本語翻訳版「小さな地球の大きな世界 – プラネタリー・バウンダリーと持続可能な開発」を丸善出版より販売開始いたしました。

本書は、人類の活動拡大が地球システムそのものを脅かしている現状について、科学的知見に基づいて警鐘を鳴らすとともに、プラネタリー・バウンダリー(地球の限界)の範囲内で持続可能な社会への転換を促す新たな発展パラダイムを提唱しています。現在世界で進められている、「パリ協定」、そして持続可能な開発目標(SDGs)を含む「持続可能な開発のための2030アジェンダ」の実施に向けた取り組みを加速させる上で示唆に富む内容となっており、国際社会で大きな注目をあびました。このようなことから、プラネタリー・バウンダリーの考え方は、本年4月17日に閣議決定された第5次環境基本計画でも言及されています。

参考情報

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SDGsを深く理解するための1冊「小さな地球の大きな世界」プラネタリー・バウンダリーと持続可能な開発 日本語翻訳版発売決定 https://ir3s.ifi.u-tokyo.ac.jp/news/2018/5726/ Thu, 21 Jun 2018 02:10:38 +0000 https://ir3s.ifi.u-tokyo.ac.jp/?post_type=news&p=5726
公益財団法人地球環境戦略研究機関(IGES)は、2018年7月10日に、武内和彦 IGES理事長(サステイナビリティ学連携研究機構(IR3S)機構長)および石井菜穂子地球環境ファシリティ(GEF)統括管理責任者(CEO)の監修による、「Big World Small Planet – Abundance within Planetary Boundaries」(2015 年 Johan Rockström、Mattias Klum)の日本語翻訳版「小さな地球の大きな世界 – プラネタリー・バウンダリーと持続可能な開発」を丸善出版より出版することを決定いたしました。

本書は、人類の活動拡大が地球システムそのものを脅かしている現状について、科学的知見に基づいて警鐘を鳴らすとともに、プラネタリー・バウンダリー(地球の限界)の範囲内で持続可能な社会への転換を促す新たな発展パラダイムを提唱しています。現在世界で進められている、「パリ協定」、そして持続可能な開発目標(SDGs)を含む「持続可能な開発のための2030アジェンダ」の実施に向けた取り組みを加速させる上で示唆に富む内容となっており、国際社会で大きな注目をあびました。このようなことから、プラネタリー・バウンダリーの考え方は、本年4月17日に閣議決定された第5次環境基本計画でも言及されています。

参考情報

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名古屋大学フューチャー・アース研究センターの設置について https://ir3s.ifi.u-tokyo.ac.jp/news/2018/5682/ Thu, 19 Apr 2018 03:02:27 +0000 https://ir3s.ifi.u-tokyo.ac.jp/?post_type=news&p=5682 4月1日、名古屋大学にフューチャー・アース研究センターが発足しました。当研究センターの目的は、名古屋大学における世界をリードする地球環境研究・森林生態研究・持続可能な地域開発研究等の実績をベースに、国際学術プラットフォームであるフューチャー・アース(以下「FE」という。)の取組みに名古屋大学として組織的に参画し、FEに関連する地球規模課題の解決と SDGs(持続可能な開発目標)の達成に貢献することです。

FEの理念である、①問題解決志向、②効果的学際連携、③研究デザイン・研究生成における超学際を具体的な研究課題において実践し、世界の学術界に範を示します。センター設立後の事務は、当面の間、環境学研究科事務部が担当します。センターは、まず5年間(2018年4月1日から2023年3月31日まで)の設置を予定しています。

名古屋大学フューチャー・アース研究センター

フューチャー・アース研究センター設立記念として、事前にキックオフワークショップ「名古屋大学におけるフューチャー・アース研究の最前線」が3月12日(月)に開催されました。環境学研究科長岡本耕平氏から研究センターの目的とワークショップの趣旨について説明したあと、フューチャー・アースに関連した個々の研究事例について話題提供があり、後半のレクチャーでは、日本、世界のフューチャー・アース研究の状況はどうなっているか、そうした枠組みのなかで、どう取り組んでいくべきかについて議論が行われました。

ワークショップの様子

 

参考リンク

名古屋大学フューチャー・アース研究センター

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